個人的にはナハトD格無双時代が一番好きでした。
BigheadRRです。
ガンダムオンラインを語りたい
ガンダムオンラインとは?
2022年3月にサービス終了したオンラインサードパーソンシューティングゲーム。
通称ガンオン(以後ガンオンと呼称します)
最大の特徴はその対戦人数。
なんと104人対戦です。
これだけ多いと「戦闘は苦手だけどお役に立ちたい!」と修理に徹する人がいても足手まといになりにくいなど実に懐の深いゲームとなっていました。
ちなみに自分が参戦していたのは2019年の5月あたりまでです。
何故サービス終了?
身も蓋もない言い方すれば採算が取れなくなったという事なのでしょうがそこに至るまでにはとてもかなり色々な問題があったわけで。
ちなみに衰退の様子はこちらのWikiを見ていただけるとよ~っく判りますw
逆に問題が少なければ今なおサービスは続いていたでしょう。
ここからは個人的に問題だった点をつらつら挙げていきたいと思います。
<機体ガチャが酷すぎる>
ガンオンの新規追加機体は大部分がガチャによる抽選です。
デイリーボーナスなどで無料ガチャチケットなど貰えますが基本的に新規機体は確率がしょっぱいのでなかなか当たりません。
それでもある時期から天井が設定されたりと多くのソーシャルゲームに比べれば良心的ではあったのかなとは思います。
それでも天井は数万円のレベルですので安くはありません。
また中期からは新規機体の性能がおかしな事になっていました。
おかしくなり始めたのは0083のガーベラテトラあたりから。
もっと前にグフカスタムやピクシー(フレッド機)とかあっただろ!って意見もあるでしょうがあれは機体性能ではなくガチバグとほぼバグに近い仕様ですので一旦除外します。
そして新機体実装からしばらくすると下方修正しまくるという暴挙を繰り返しました。
そりゃあ課金なんかしたくなくなりますよねw
<大規模戦以外のゲームモードが無い>
正確には「大規模戦以外無くなった」なんですけどねw
最初期は大規模戦しかなかったんですが暫くしたら局地戦というコンテンツが出来ました。
これは6vs6の少人数コンテンツです。
少人数ですので一人の責任が重くなりとても殺伐としたコンテンツとなっていました。
正直ガンダムオンラインのコンセプトからは少々外れた仕様だったかなーと。
ハードル上がり過ぎてプレイする人が殆どいなくなり事実上の廃止コンテンツとなってました。
少人数戦をマトモにプレイさせようと思えば後述する機体性能等のバランス取りが必須になってくるんですが・・・。
続いて今度は協力戦が実装。
これはPvEのWaveを他プレイヤーと協力してクリアしていくというミッション。
割と期待されてたんですが蓋を開けてみればただただパターンを覚えてNPCを叩き潰すだけの作業でした。
ただパターンを覚えてないとクリア不能ではあったので一人でも初見や不慣れな人が入ると詰みました。
あとHARD100万を除けば報酬がなんともしょっぱい。
ちなみに自分は早々に見切りを付けてプレイしてなかったのですがいつの間にか消えてましたw
で、大規模戦以外コンテンツが無い状況でしたが個人的には特に問題は無いと思ってました。
なんせ大規模戦と一括りにはしてるものの104人対戦で制圧戦や襲撃戦といったモードがあったので。
<課金要素が少ない>
かなり後になってから色々追加はされましたがなぜ初期段階から実装しなかったのか惜しまれる要素がありました。
中でもナビゲーターセレクトはなんでもっと早く実装しなかったのかと悔やまれます。
2015年にサービス終了したSDガンダム カプセルファイターオンライン(SDGO)では最初期から実装されていて結構な収益をあげていそうでした(実際は知らんけどw)
あとカラーリングも無料スプレーだけでなく課金でちょっと特殊なカラバリ追加すれば絶対売れたと思うんですよね。
BGMも同様でFPS/TPSガチ勢には邪魔なだけなんで売れないかもですがガンオンプレイヤーにはそこまでのガチ勢はいないと思いますのでこれも売れたハズ。
なのにアナザー出てからは更新無し。
UC世代よりアナザーの方が名曲は多いと思ってますので実に勿体ない。
<機体性能差が酷い>
これはまあ、ある程度仕方ない部分はあります。
誰もザクIとユニコーンが同じ性能なんて納得しないでしょうし。
しかもサ終時には機体総数600体近くでしたからそれら全てを満足行くように調整なんて大変なのはわかります。
しかしながらユニコーン劇中でジュアッグがジムIIIとネモを相手に奮闘していたように世代が違うからと言ってそこまで圧倒的不利な性能差にはならないという解釈ができます。
劇中では無双状態に見えるガンダム達も主人公補正があってこそ。
しかしガンオンプレイヤーはそこらの一般兵です!
多少性能がいいからってユニコーン乗っても変形もさせられずにザクII3機ぐらいにタコ殴りにされてあっさり落ちるぐらいがちょうどじゃないでしょうか?
加えてガンオンでは機体コストと言うものがあってこれによって大体の性能が決まっています。
出撃前にデッキと言うものを組むのですがこのコストの範囲内で出撃機体を編成します。
ただこのコストの設定がなんとも大雑把。
160~400まであるんですが20刻み。
ここはもっと細分化して5刻みとかで良かったんではなかろうか?
そうすれば機体性能は直下ランクと一緒だけど武装の違いで上位機種みたいな設定がやりやすかったんじゃなかろうか?
デッキ上限ももっと下げて400入れたら残りは240を3機入れるのが精いっぱいぐらいとか。
そして機体の入手方法にはガチャ以外にも配布機体がありました。
ある程度の条件をクリアすると無料で貰えたのです。
無課金や微課金勢には非常にありがたいのですがいかんせんガチャ産との性能差がかなりありました。
多分マトモに使える配布機体なんて重撃ザクIIF2ぐらいじゃなかったっけ。
飛び抜けた固有能力は無くていいので平均的な武装の高性能機、例えばジェガンやデナン系といった高性能量産機を配布して欲しかった所。
<固有要素が酷い>
機体固有の特徴、例えばユニコーンのNT-Dやジ・Oの覚醒など。
NT-Dなんかは原作通りの性能で実装してしまうととんでもない事になるのは判ってます。
ただ、不用意に固有要素を追加するのはいかがなものかと。
例えば先述したジ・Oは機体の特徴としては設定上では素早いデブってだけです。
隠し腕による手数の多さはあるでしょうがそこまで圧倒的かと言われると「?」となります。
アレはシロッコが操ってるから圧倒的だっただけで一般兵が乗ればただの素早いデブなはず。
それを無理矢理「覚醒」なんて固有モジュール付けてバランス崩壊を招きました。
他にもHi-νガンダム、ピクシー(フレッド機)などゲームを破壊した機体は数知れず。
まず人気のある機体は溢れかえるんだからアムロやシャアなどのニュータイプが乗った場合の強さ基準で性能を決定しないで欲しい。
かといってそうなるとNT-Dなんかは発動しちゃうと中の人が死んでしまいますのでどうしたもんかしらw
<陣営縛り>
サービス当初は一年戦争をモチーフにしてましたので陣営を分けたのは理解できます。
一時期ぶっ壊れ機体が連続でジオン側に実装されプレイ人口がジオンに偏り対戦が成り立たない事がありました。
その後システム改編で同軍戦ってのが実装され対戦自体はできるようになりましたが陣営勝利が取れなくなるというお粗末な状況。
結果は連邦の冬の時代が数か月続くと言う事態に。
恐らくこの時にかなりのプレイヤーが離脱したと思われます。
最初から陣営関係なく好きな機体に乗れるようにしておけばそんな事は起こらなかったハズ。
大体からして対戦ゲームなんですし?左右不均衡MAPとか実装すれば有利不利なんか普通に起こりますし?
一年戦争でありながら連邦やジオンの機体が肩を並べて戦うと言う恐ろしい光景が繰り広げられるという点は人によっては無視できないでしょうがそこはゲームなので。
まあフィクションにリアルも虚構もゲームもあったもんじゃありませんがw
あとは陣営を設定してないとモチベーションが保てないってのは若干あるかも。
<原作武器を独自解釈で超兵器化>
これを最初にやらかしたのはガーベラテトラでしょうね。
腕部110mm機関砲
ビームマシンガン
なんともオーソドックスな武装です。
ファンネルやらハイメが粒子砲のような超兵器はありません。
ところがゲーム内では
超高出力ビーム・マシンガン
なんてモノを装備。
どんな武装かと言うと見た目ハイメが粒子砲かよと言いたくなるぐらいの超威力の極太ビームを垂れ流す通称:ゲロビでありました。
射程距離が短いって弱点があるにはありましたがガンオンは基本中遠距離の雪合戦と超近接の遭遇戦しかありません。
実装当時は特にこの傾向が強く出合い頭にガーベラ=死という地獄に成り果てました。
ホント酷い話だよw
<兵科という概念>
ガンオンが出るまでは大人数対戦シューターと言えばBattleFieldシリーズだったんですが突撃兵や工兵といった兵科が設定されていました。
ガンオンでもこのシステムを踏襲してそれっぽい機体をそれぞれの兵科に無理矢理カテゴライズするという暴挙に出ます。
いやまあ最初からではあるんですがw
これのせいで本来高機動が売りの機体が重撃や砲撃にされた為に目も当てられない鈍足に成り果てたり。
ガンダムの機体ってそんな兵科に当て嵌めなくても普通に個性的やん?
もちろん砲撃機体や支援機体は凄く限られるとは思うけどそこのバランス取りも開発の腕の見せ所だと思うのです。
いやまあ最早前科ありまくりのバンナムクオリティなので期待できないんですけどもw
<ユーザーの民度>
これはガンダムゲーの宿命みたいなもんですね。
ただ体感的に海外のゲームと比べて酷いかと言われるとマナーの部分に関してはどっこいどっこいだと思います。
気になってしまうのはなまじ言葉が通じてしまうからだと思ってます。
個人的に本当に問題だと思うのはなんでもかんでも開発運営のせいにするという事ですかね。
よく言われてたのがアプデの度に「重い!改悪すんな!」です。
そういう手合いに限って環境を聞いてみたら
必須環境すら満たしてない
という事がザラ。
いやまあ海外でも同じような事言う人はいますよ?
でも日本はコンシューマー機が圧倒的に普及してるせいでPCゲーマーってのがゲーム人口比で少なすぎるんです。
昔からのPCゲーマーであれば「必須環境はとりあえずギリギリ動く環境、最低限過不足なくプレイできるのが推奨環境。快適にやりたけりゃオーバースペックにしろ」が常識なんです。
なのにIntelCPUの内蔵GPUとかやる気ねーだろとしか言いようがない。
せめてAMD A10内蔵持ってこいよと。
あとコンシューマー機は基本オフライン専用ばっかのせいでオンラインゲーム初心者が多く耐性がないプレイヤーも多い。
遅延が致命的な回線や質の悪い無線ルーター使ってたり。
で、そこから改善しないとダメと指摘すると逆ギレしてきたりしますしw
最後に
なんか問題点ばっかで「やっぱりクソゲーじゃねえか。そりゃ終わるわw」と思われるでしょう。
実際クソゲーだと思います。
ボロカスな性能バランス、課金による格差、ユーザーの民度の低さ。
しかしαから参加してた人間としては初期の頃の神がかった状態も知ってるんで諦められない気持ちもあるんです。
クソみたいなシステムにクソみたいなゲームバランスの中、クソみたいな民度のプレイヤー達が一致団結して目標に向かい勝利を収める事が出来た時は得も言われぬ多幸感に満たされます。
はっきりいって中毒になりますw
もう一度言います。
クソゲーです、でも面白いんです!