息子の受験が一段落して色々気が抜けてます。
BigheadRRです。
気が抜けると同時に物欲も爆発、ASUS CLAYMORE IIとCreative Sound Blaster KATANA V2Xを購入してしまいました。
合わせてなんと
8万円
CLAYMORE IIが38000円でKATANA V2Xが42000円です。
うん、くっそたけえ(特にCLAYMORE II)
このうち今回はCreative Sound Blaster KATANA V2Xのレビューをお送りしたいと思います。
お高いPCサウンドバー「Creative SoundBlaster KATANA V2X」レビュー
概要
Creative社から発売されているPC用サウンドバータイプのスピーカーです。
定格/最大出力 スピーカー部 50W/100W
ウーファー部 40W/80W
周波数特性 50Hz~20kHz
入力端子 USBーC(PC接続用)、角形光デジタル、AUX入力、HDMI(ARC)入力
ヘッドホン出力/ヘッドセット入出力
SXーFi出力(USB TypeA形状、Creative製ヘッドセット用?)
Bluetooth5.0
外形寸法 スピーカー部:幅600mmx高さ62mmx奥行92mm
ウーファー部:幅116mmx高さ423mmx奥行250mm
付属品 リモコン(単4x2本別売)、ACアダプター、電源コード(日本仕様と海外仕様)
USB TypeCーCケーブル、TypeCーA変換アダプタ、ウォールマウントラック
あと仕様表には無いんですが多分消費電力は50Wも無いと思います。
試聴&調整
比較対象はSoundBlaster X-3+ONKYO TX-SA606X+D-057FXCx2。
3年前のUSB DACと10年以上前のAVアンプではありますがコレと比較するのは正直残酷でございましたw
まず開封即調整なしで聴いたところ
お下品な低音ばかりが目立って聴くに堪えない
いやホント酷いもんです。
ウーファーを外してスピーカーだけで動かした所
随分と籠った音がする
なんか「ザ・PCスピーカー」といった感じです。
しかも酷い事に2000円ぐらいの安物で大迫力の重低音!とか謳ってそうなやつ。
エージングが終わってない事を差し引いても酷い。
これはイコライザーなんかいじって調整しないといけませんという事で早速いじる。
まずはソフトでセッティング
最近のSoundBlasterには当たり前についてる機能「Acoustic Engine」
この2項目をONにしないと音がえらく籠ります。
これだけで結構マシにはなりました。
続いてイコライザー。
これはなんか流行りの波形を形だけ真似てみたものです。
±9dbまでしか幅が無いので調整はざっくりです。
スピーカー設定はバーチャル5.1chに設定。
ウーファーはアホみたいに効きまくるので0から下げて使った方がいいでしょう。
ボリューム調整でリニアにウーファーの効きも変わります。
インシュレーターがキモ
どうも音が籠り倒すのは接地面積が多すぎる為に余計なノイズを拾ってる模様。
しかもアンプ部の通気部のスリットからハウジング内を伝って音が机に叩きつけられる形になって反射してるのかも。
って事でインシュレーターを使うのですが材質で比較。
インシュレーターはホムセンで買ってきたコルク栓、その辺に転がってたメタルラックの接手。
そしてそれらに制震素材「ハネナイト」を貼り付けた物で比較。
ナシ・・・論外
金属・・・明らかに音の解像度が上がる
コルク・・・金属程じゃないにしろ解像度UP、若干ぼやけてる?
金属+ハネナイト・・・金属のみの時より解像度が上がった?
コルク+ハネナイト・・・コルクのみとの違いは感じられず
主観の評価でしかないのであくまで参考程度で。
とりあえず金属接手にハネナイトが一番よく感じたのでこれを採用。
さらにもう一歩突っ込んで調整してみます。
スピーカーは空気を振動させて音を伝えるものですからできるだけ耳まで一直線であるのが理想です。
しかし自分は一般的な日本人男性と比べると体格がデカいので調整してやる必要があります。
なので前側の接手の接地側にハネナイトを3重にして前後の高低差を6mmにしてみました。
こうする事で正面のドライバーがみぞおち直撃だったのが顎のあたりにかかる感じに。
ちなみに普通にベタで机に置くとライティング見えないんですよね。
ここまでやってやっとTX-SA606Xと同じような聴こえ方になりました。
それでもソースによっては超えられない壁があります。
音デカすぎ問題
なんでこんなにってぐらいデカい音です。
最大音量時でレベル50なんですが20でも結構な大きさです。
Windowsのエラー音でビビるぐらいに大きな音が響きます。
常用を考えるなら8~12(無調整なら15~20)ぐらいで使うのがよろしいかと。
ただし大きいのはPC接続時のスピーカー出力だけでヘッドホンではいたって普通のボリュームです。
<2023年10月6日更新>
最新ドライバ&ファームウェアにて症状改善。
スピーカーでもヘッドホンでもレベルによる差異は無くなりました。
尤もレベル設定は出力先毎に記憶されてるのでどっちでも良かったんですけどねw
その他ちょっと気になる諸々
ゲームでの定位感は?
自分が最近プレイしてるのが7Days to Dieしかないのでコレ基準になりますが流石Creativeと言える定位感です。
右から左への音源の移動とか凄くスムーズ。
ただし目玉機能?のScoutModeですがこれは使い物になりません。
てかX-3にもあったみたいなんですが一度も使った事ありませんでした。
このモード、結局自分も敵も全て足音含む直近の音をデカくするだけみたいで
うるさいだけ
銃声とかまでデカくなるので意味が無いw
内蔵マイクは良し悪し
この製品本体にマイクが仕込んであるんですが音を拾う能力自体は良好です。
しかしマウスクリック等の環境音も思い切り拾いますのであくまでオマケだと思った方が良いです。
フロントにヘッドセット端子があるのでそこにヘッドセットなりマイクなり突っ込むのがよろしいでしょう。
<2024年3月22日追記>
フロントのヘッドセット端子、ヘッドホンは正常に動作しますが単体マイクはどうあがいても使用不能と言う事が判明いたしました。
ほんまこういうところやぞ?クソエイティブ。
消費電力
KATANA V2X、簡易のワットチェッカー計測ですが
僅か6W
ボリュームレベル10~20での話なので最大にしたら分かりませんが行っても20Wって所でしょうか。
最大にするのは近所迷惑なのでやりませんw
音質を取ってAVアンプを導入した場合消費電力が気になります。
一般的なAVアンプは大体最大200~500W程度の消費電力です。
AVアンプの実使用の消費電力が100W程度と言われますので凄く省エネですね。
上位製品のKATANA V2のレビュー見てると「スタンバイからの復帰に時間がかかる」みたいなのがちょいちょいありました。
しかし消費電力がコレならばスタンバイ自体無効にしてやっても特に問題ないのでは?
と思って切ってます。
実に快適。
勝手に小汚くなる
静電気でも帯びてんのか表示板にやたらに埃が付きます。
いくらふき取っても気が付いたらこうなってます。
電源落としててもこうなってんので本当に謎。
操作はリモコンで行うので本体はまず触らないのに汚れるのはなんだかなあw
一回界面活性剤入りの液晶クリーナーとかで拭いてやると付かないみたいです。
真価は音質よりも取り回しにアリ
今まではSoundBlaster X-3経由でTX-SA606Xにつないでいました。
X-3が存外に主張が激しく机の一角に陣取っており正直少し邪魔に感じていました。
しかしKATANA V2XはUSB DACとしても機能するスピーカー。
本体も幅600mmと27インチクラスのモニタの下にピッタリ収まる程度。
ウーファーも細長いタイプなのでどこかの隙間にでも差し込んでしまえば邪魔になりません。
対するAVアンプは音質こそ優れるものの設置場所がめちゃくちゃ必要です。
AVアンプの音質を活かすのであれば当然スピーカーもウーファーも半端なモノは使えません。
それなりのモノになればそこそこ大きくなります。
KATANA V2Xは豊富な入力端子を持っているのであらゆる機器を接続して切り替える事ができます。
HDMIセレクタに光デジタル音声抽出機能があるものを使えばPS4/5やSwitchの音声も再生可能。
もっともAVアンプも本体にHDMIセレクタ機能を持っているので実はこの点に関しては同等だったりしますがw
あと地味にACアダプタ仕様なのが効いてます。
X-3は駆動させるのにUSBからしか電源を取れません。
セルフパワーのUSBハブでも経由しない限りPC無しでPS4などの音を処理できません。
USBで繋げば別ですがわざわざPCと繋げかえる必要があるんですね。
Bluetoothにも対応しているのでスマホのゲームサウンドなどを出力するのも無線で可能です。
Bluetoothヘッドセット・マイクなどは持ってないので未確認です。
ちなみにBluetoothはリモコンのBluetoothのロゴボタン長押しでペアリング状態に入ります。
カスタムボタンが便利
リモコンにC1~6までのカスタムボタンが付いてます。
これ結構色々登録できて思った以上に便利。
アプリ上から設定するんですが
このように結構細かく指定する事ができます。
イコライザーの設定とサウンドモードの設定は別物なのですがイコライザーを先に設定した上で全てひっくるめてサウンドモードに登録しておけば自分好みの設定を登録できます。
またUSB以外の入力ソースでも割り当てが可能です。
単独ではリアルタイムに設定はできないのですがPCと入力切替しながら設定を詰める事は可能です。
謎の鬼エコー現象
PC起動して何か音がなると突如単一のサウンドが延々とエコーされる事が。
発生したが最後、何をやっても再発します。
コントロールパネルからアプリ消してもダメ。
そしてデバイスマネージャーを確認するとスクショ撮るの忘れちゃったんですが表記が
USB2.0 Audio
になってましてアンインストールしてからもう一度入れなおしたら解消。
デバイスマネージャー上も
なんというかこういうところCreativeだなあと。
いやまあオンボサウンドそのままなのも原因かもしれませんけどw
今後はもし同現象が発生したらデバイスマネージャーからドライバ削除で対応すればヨシ!
この現象、どうやらマイク関連の問題でミキサーいじってモニタリングしたりすると発生しました。
入力切替や再起動時に突如症状が復活したりもします。
マイクの入力ボリュームが40%でも発生しましたので製品固有の問題かなあと。
まあ筆者の環境の問題もありますが。
なんせ色々試しまくってるせいで常駐ソフト類がおかしな挙動してたりしますのでw
結論
新品価格がおよそ42000円。
PCスピーカーとしてはけして安くはありません。
個人的には中々にクセも強く感じますし調整が前提になります。
しかしながら調整してセッティングを出してやるとAVアンプ+パッシブスピーカーと遜色ない音を出すのには正直驚きました。
新品でAVアンプ買うとエントリー帯ですらアンプだけで5万はします。
そこにパッシブスピーカー2本とウーファーを足せば7~8万はします。
そこにさらにSoundBlasterシリーズのUSB DACを購入すれば5000~2万円プラス。
音声出力システムだけで10万円w
SoundBlaster KATANA V2X、コスパは抜群に良いと思います
本体価格をそもそも高いと感じなければ!
そんなところです。