出張育児は大変ですね。
自分ちの用事が全然消化できないw
BigheadRRです。
「ASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 Card」レビュー
<前置き>
夏が近付き自分PCが熱暴走でダウン。
CPUクーラー換装に続き熱に弱いであろうSSDの対策に乗り出しました。
対策としては
1・ケースファンの高速化
3・発熱の少ないSSDに換装する
この3つぐらいに絞られるワケですが1は高速化すればそれだけ音がうるさくなります。
ましてや我が家のケースファンは18cm、ほんの100rpm上げただけでも相当に音が大きくなります。
2は非常に多くの商品が発売されておりますが案外一般的でないのかレビューが少なく情報が集まりません。
3に関してはPCIe3.0の段階でまずまず発熱は大きいのでどれでもそう大差はありません。
って事で今回は2のSSDのヒートシンク大型化で対処しようと思います。
<購入したのはこちら>
ASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 Cardでございます。
他にもこちら
ちゃっかり新しいSSDも購入。
ベンチ取ったりして色々調べてみました。
参考になればうれしく思います。
<まずはSSDを換装>
=WesternDigital SN570=
割と鉄板モデルですね。
まずは素状態でベンチ回しましたが公称以上に出てます。
しかし最高温度がなかなかやばめです。
*6月29日修正、ベンチ画像間違ってました(汗)
=SAMSUNG 980=
こちらもキャッシュ無し、TLCモデルのPCIe3.0規格SSD。
こちらも鉄板モデル、ちゃんと公称値出てますね。
先のSN570より若干温度が低くなってます。
<ヒートシンクを装着してみます>
=CFD HSN-TITAN=
PlayStation5の増設SSDスペースにも対応を謳っている両面実装SSD対応ヒートシンク。
大きさ自体はそんなに大きくないので冷却性能はそれなりでしょうかね?
安定性を考慮して発熱の少ないSAMSUNG 980に装着します。
ケースの蓋を閉じてこの状態、とりあえず問題はなさそう。
予想通り冷却能力はそんなに高くはありません。
システムドライブにしたのでベンチは若干下がってます。
参考までにADATA SX8200 Pro+MHQJRHの温度。
大きさはむしろ小さいMHQJRHと発熱の大きいSX8200の組み合わせ。
今回の画像では1℃差ですがSSD自体が2℃違うので3℃差という事になります。
価格もMHQJRHの方が安いので国内代理店取り扱いと言う点以外の利点はなさそうです。
この検証後もう一度MHQJRH付けようとしたらサーマルパッドが千切れた上に固定用ネジがほとんどナメてしまい使用不可になりました(涙)
安い分こういう部分のクオリティは低かった模様w
<いよいよ本命のHYPER M.2です>
最大4枚のPCIe4.0対応のSSDを搭載できる拡張カードになります。
購入時価格は約7700円、かなりお安かったです。
冒頭の画像で計測していますがカード長が27cm、そこそこ大きくなってます。
外部電源は必要ないのですがファンが付いてる関係上隣接スロットは何もない方が良いでしょう。
いよいよ大本命のASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 Cardを取り付けていくんですが当たり前ながらヒートシンクを外す必要があります。
精密ドライバーでないと外せないネジですのでご注意ください。
ヒートシンクですがアルミ製の結構分厚いものが付いてます。
空洞内にシロッコファンで空気を流す構造。
これはよく冷えそうです。
土台はただのプリント基盤ですので冷却効果は望めません。
事実上片面実装SSD専用と思う方が良いでしょう。
コントローラチップとか載ってるかなーと思ったんですが老眼にはつらいちっちゃい文字。
読むの諦めましたw
で、ここにシステムドライブ含め3枚のSSDを載せる予定でしたがトラブル発生。
2枚しか認識しません!
よくよく調べたら
X570の仕様です
という結論でしたw
詳しく説明しますとまずこのボード自体はPCIe4.0 SSDを4枚載せられます。
SSD1枚当たりのPCIeレーン数はx4になりますので4枚でx16。
グラフィックカード載せるスロット以外にx16はありません。
IntelにしろAMDにしろこのx16レーンは一つしかないマザーボードばかりです。
そしてグラフィックカードを積んだシステムだと他にはx8やx4のスロットしか使えません。
さらにはほとんどのマザーボードがx8スロットに何か挿すと
x16スロットまでx8で動作する制限が発動
下手すりゃ動かないまでありますw
例外としてはワークステーション向けであるXeonやThreadripperを搭載するシステムであればフルに性能が発揮できます。
というか商品の概要にはX570とかはオマケみたいな感じで書いてますねw
という事でシステムドライブはマザーボードに実装、ゲーム用と保管用をHYPER M.2に載せます。
ちなみに保管用ドライブは前システムからLexar NM610を流用します。
やはり冷却ファンがあるのは強いですね。
2枚のSSDを載せても高い冷却性能を示しています。
NM610に至ってはAinex AIF-08を使った時より性能が上がってるのもポイント高し。
SN570よりNM610の方が温度が低いのは恐らくファンに近いのがNM610だからだと思われます。
ADATA SX8200 ProやNM610、MHQJRHのレビューは過去記事にあります。
<総評>
想定していた使い方は叶わなかったものの冷却性能と速度の向上は図れたので満足です。
おススメするならば
・micro-ATXなどM.2 SSD搭載スペースが限られるPCに実装する場合
・発熱の大きいPCIe4.0規格のSSDを複数枚実装する場合
こんなところでしょうか。
PCIe4.0のSSDの発熱は半端ないですしマザーボード上のヒートシンクでは冷却追いつかないなんて事もあり得ます。
そういった場合の候補として有用だと思います。
しかしこうなってくるとThreadripperシステムが俄然欲しくなってきますね・・・。
今の所Zen3ベースのThreadripperが法人向けBTOでしか手に入らないのでモヤモヤします。
もっとも昨今の自作PC界隈の事情ではBTOで買って中身移植した方が良い感じはしますがw