ここ最近ずっとエクスプローラーがちゃんと起動しない問題に悩まされておりました。
BigheadRRです。
ちゃんと起動しなかった時はタスクバーに何も表示されずにWindowsキーも押せない状態。
最初は再起動してたんですがCtrl+Alt+Delで強制サインアウト、再サインインで回復できる事が判明。
エラーログを見てるとRadeonのドライバが云々かんぬん。
去年は全く発生してなかったのでグラボ自体にガタが来てるのかも。
しかし原因がハッキリしたと断定するにはまだまだ情報が足りない。
そこで一度OSを入れ直す事に。
ついでに色々遊んでみようと仮想PCなんぞ導入してみようと思ったらパーティション別にしてそこにOSイメージやら入れろと来た。
そこでなんかよさげなツールが無いかと試してみてしっくりきたのが
Minitool Partition Wizardです。
<Minitool Partition Wizard、導入の経緯>
先に書いてありますが仮想PCを構築しようと思ったら別ドライブを用意する必要があります。
一番良いのは物理ドライブを追加する事なんですがちょっと試すのにSSD新調とかそんな余裕はございません。
そこで思い至ったのがパーティションを後から無理矢理分割してしまう事。
それを可能にするソフトは実はそこそこあったりします。
んで、いくつかダウンロードして試したのですが一番しっくり来たのが本ソフトです。
<機能>
~パーティション分割・結合~
本ソフトのメイン機能ですね。
通常パーティションを設定する場合はOSインストール時にしかできません。
例えば先にも書いた通り仮想PC作ろうとしたらドライブをシステムとは別に作る必要がある。
そんな時この機能で後から無理矢理設定できます。
んで必要が無くなって元に戻す時には結合が必要と。
あとはメーカー製PCで残り容量見てみたらカタログスペックより随分少ない時があります。
これはメーカーがリカバリ領域という工場出荷時の状態にPCを戻す際のデータをディスク内に確保してるからです。
ただこのリカバリ領域、多くの場合物理ディスク(DVDとか)に移す事が可能だったりします。
リカバリ領域を移した後であればただのデッドウェイトでしかなく勿体ない。
そんな時に同機能を使えば容量の拡張ができます。
まあそこまで大幅に増えるワケではありませんが十数GB程度は増えると思うので元々が小容量のHDD/SSDのPCなら意味はあるかなと(OSが入ってるディスクに対する操作は再起動とか必要になりますので少し面倒ではあります)
(使い方)
まず領域を分割する元パーティションを選択し右クリック、メニューから「分割」を選択。
画面左ペインメニューからでも選択可能です。
任意でサイズを変えられるので必要なサイズ確保したらOKします。
数値入力で変えるんですが中央の矢印を左右にドラッグしても変えられます。
最後に画面左下の適用を押せば作業が開始されます。
ここでワンクッションあるのが地味にありがたい。
今回は100GB程度の領域をシステムドライブ内に分割作成してみました。
OSの入っているシステムドライブに対し作業する場合一旦再起動を求められますのでご注意ください。
結合の際はまず容量を増やしたいパーティションがあるドライブを選んで右クリックメニューか左ペインから「結合」を選びます。
残したい方(今回はE)を選択して次へ。
続いて結合したいパーティション(今回はG)を選択して完了。
TOP画面に戻り適用を押せば作業が始まりますので待つだけです。
特に迷う事もなく実に簡単に作業を行う事が出来ました。
後、物理的に同じドライブ内のパーティションしか結合は出来ません。
例えば500GBのSSDの中のEドライブ(300GB)と4TBのHDDの中のFドライブ(500GB)を結合させる事は出来ませんのでご注意ください。
~OSを別のHDD/SSDへ移植~
昨今SSDの低価格化が止まりません。
性能を求めないのであれば1TBで1万円を切る商品も出てきました。
性能を求めないと言っても耐久/信頼性以外の性能ではHDDとSSDでは比較になりません。
接続方式もS-ATA、NVMeどちらでもHDDより遥かに高速で動作します。
そうなれば乗り換えない理由なんてほぼ無いと個人的には思います。
その際に非常に便利な機能となります。
ただし有料
~パーティションのコピー~
今現在あるディスクの中身を丸っとコピーする機能ですね。
古いディスクから新しいディスクに乗り換える際に使える機能です。
OSのディスクもコピーできますが
有料です
ちなみにこの機能ですがクリック&ドラッグ操作よりは若干コピー完了まで時間短縮できます。
ただしその間コピー元ドライブにアクセスもできませんが。
~ディスク変換~
ディスクの規格ってもんがあります。
NTFSとかFAT32とかありますがコレはファイルシステムの規格。
ディスクの規格はMBRとGPTというものになります。
MBRはWindows XPまでの規格で一つのパーティションが2TBまでの制限。
GPTはWindows 7以降の規格でパーティションの上限は事実上ありません。
結局の所大容量HDDでもないと使うことは無い機能ですかね。
SSDだと先にも書いた通り2TB以上は手出ししにくいですしw
~ディスクの完全消去~
HDDを廃棄する際に気を付けたいのが個人情報の流出。
ゴミ箱空にしたくらいではデータは消えてくれません。
そんな時に利用する機能です。
ただ昨今のHDDの大容量化に伴い
凄い時間かかります
あとSSDは仕組み上この機能では消えませんのでご注意。
~パーティションのアライメント~
前置きとして少し話が飛びますがSSDの性能の指標にシーケンシャルアクセスとランダムアクセスってのがあります。
アクセスの部分はリード/ライトなんですがこれに関してはそのまんま書き込みと読み込みという意味です。
んじゃシーケンシャルとランダムってなんじゃらほいとなりますがシーケンシャルは順次読み出し/書き込み、音楽や動画ファイルなど比較的大きな連続した1つのデータを処理する場合と言われてたりします。
ランダムはディスク上のあちこちに散っている小さな情報を処理する事。
一般的にはOSの起動や各種アプリの起動時なんかはランダムアクセスに該当します。
因みにHDDとSSDの速度比較はシーケンシャルで10~50倍、ランダムでは200~1000倍にも達します。
とまあこの説明の通り実際の使用において体感速度に直結するのはランダムアクセスです。
なので各SSDメーカーの謳う7000MB/sの高速転送!とか言われても実はあんまり意味は無いんですよね。
ランダムは大体20~60MB/s程度ですのでインパクトに欠けるのか謳われるのはシーケンシャル。
真に重要なのはランダムの性能なんですがシーケンシャルに比べ実に控えめな数値です。
前置きが長くなりましたがアライメント(調整)ってのはこのランダムアクセス性能の回復を図る機能だと思ってください。
通常はWindowsXP以降のOSであればSSDに新規インストールした際に調整されるので必要ありません。
しかしHDDから何らかのソフトを用いてSSDに移行した時やなんらかの要因でアライメントが狂った場合はこの機能を使う必要があると思われます。
で、この機能はシステムドライブに対しても無料版で使えます。
システムが入ったドライブに実行すると再起動促されてこんな感じで処理が進みます。
実家マシンがXP→7→10だったの思い出して撮影してきましたw
やってみたら気持ち動作が軽くなりました。
因みにアライメントが狂ってるかどうかは確かめ方があるんですが本ソフトを使えば調整の必要があるかどうか自動判別してくれます。
必要無ければ実行できませんので分かりやすいです。
~サーフェステスト・ファイルシステムチェック~
Windows標準のエラーチェック等を簡単操作で行える項目です。
わざわざ各ドライブをエクスプローラーからあれやこれや操作しなくていいのは快適ですね。
~ディスクベンチマーク~
使ってるHDD/SSDの性能を測る機能です。
後述しますが専用のベンチマークソフト使った方がいいですw
~データ復元~
ごみ箱も空にしてしまった後で「あ、あれ消しちゃった!」って時の救済機能。
当該機能を起動するとこのようにスキャンが開始されます。
結構膨大な量が検出されますが頑張って探しましょうw
因みに回復させる機能は有料となります。
あと場合によっては検出は出来ても完全回復できない場合もあります。
<ダメな点>
~作業中に最小化できない~
全画面表示にした状態で0イレースかけてる最中やたら時間かかるのでデスクトップのショートカットからゲームを起動しようとしたら最小化できませんでした。
Art+Tabでタスク自体は切り替えられるので起動自体は出来るのですが微妙に不便。
自分みたいなやたら並行処理したがる人間を想定してないのかディスク構成を変更するという結構重大な作業中に他の仕事させるなという注意喚起?
まぁ、メーカーからしたら余計な操作許してトラブル起こされるよりはいいかな?て所でしょうか。
~余計なソフトのインストールを促してくる~
本ソフトインストール時に別のソフトをインストールさせようとします。
チェックボックス外してやれば回避は出来るんで問題無いっちゃ無いんですが気分は良くありません。
で、何を入れてくるかと言うとバックアップソフトです。
起動したらいきなりコレで体験版とはなんぞや?と言いたくなりましたがウインドウ消せば体験版が始まりました。
しかし、ソフトを操作していざバックアップ開始!となったらまたこのウインドウが表示されて完了しませんw
日数が出てるって事はずいぶん昔に同ソフト体験版をDLしてたのかもしれませんがもう覚えてませんw
有用なソフトではあるんでしょうがソフト内UIの空きスペースに広告表示させるとかじゃ駄目だったんでしょうかね?
~エラーチェックは出来るのにTRIMできない~
いやまあそうしょっちゅうする事でもないですしそもそもTrim無くても最近のSSDは問題無いらしいんですけどね?
なんかモヤモヤしますw
ちなみにSSDのメンテナンスはできるならばSSDメーカーが用意した純正品?を使用するのが望ましいです。
~ベンチマークのデフォルト設定がよくわからない~
<5月8日、追試したので編集>
というのもメーカー公称値からかけ離れた数値が出ました。
ベンチマーク機能を立ち上げた直後のデフォルトの設定での話です。
てかそもそもランダム測定してないw
ちなみにストレージのベンチマークテストで有名な「CrystalDiskMark」ではメーカー公称値に近い値が出ています。
約2年前の購入当時だと正に公称値出てましたし、しかも転送サイズ最大です。
今現時点の使い倒してる状態でコレ。
コレはコレで数値がアレなんですが確か変換アダプタかましてたはずなんで遅くなってんのかなーと。
もう一つ定番のベンチマーク「AS SSD Benchmark」も走らせてみます。
CrystalDiskMarkよりは数値が近づきましたがまだ乖離しています。
もう一度設定を他2本のベンチマークに合わせて測定
ランダムは大分他の結果に近い数値が出ましたがシーケンシャルに差があります。
もちろんCrystalDiskMarkやASの方が数値がおかしいという可能性もあります。
ただ一般的に使われてるソフトの方が他の方や他のSSD製品と比較もしやすいので本ソフトの該当機能に拘る必要が無いと。
まぁ、メインの機能ではありませんのでそこを重視されても困っちゃうんですけどね。
せめてデフォルトがASと同じ設定で計測できれば利用する理由になるかなと。
~海外ソフト特有の日本語微妙な件(修正)~
<5月9日記事修正>
もっともよく分からんかったのは一点だけなんですけどね。
有料版、最後のやつは判るんだけど残り二つの年間契約って何?
いや言葉の意味は判るんですがどの部分が年間契約なのかなと。
アップデートが1年間有効で以降はアップデートされないだけなのか1年でソフト自体が使えなくなるのか謎です。
前者であれば現時点で無料版ですらかなりの完成度と安定性なのでそれほど問題でもないんですが後者だと正直困ります。
てか他のVerが1年で使用できなくなるならアルティメット一択って勢いですねこれw
年額契約の部分が判り辛く1年間で使えなくなるのかと思ったのですが公式HPのFAQに正解がありました。
ちゃんとこうやって書いてくれてるのに早合点してグダグダ言ってしまいました。
メーカーさん申し訳ありませんm(_ _)m
しかし改めて見るとアルティメットのお得感が光りますね。
PC一台しかない人だとアレですが自分みたいに家族の人数分+私自身複数台所有の場合複数台にインストール可能ってのは結構重宝します。
<あとがき>
パーティションの分離結合という本来非常にニッチな用途がメインのソフトですが、日々のメンテナンスや緊急時のトラブル対応も出来たりとなかなか色々出来るソフトとなっています。
今回色々と作業してみましたがデータが破損するとか起動すらしなくなるといったトラブルも無し。
安定性についても処理中にソフトが落ちる等の問題もなく利用する事が出来ました。
さらに有料版では有用な機能が開放されるのでそれも含めて購入するのはアリかなと。
個人的にはオススメできるソフトだと思います。
最後の最後にオススメのSSD。
随分安くなりましたねえ・・・。