MENU

久々の物欲発動「クリエイティブ SoundBlaster X-3」レビュー

久々の物欲発動「クリエイティブ SoundBlaster X-3」レビュー

最新USBサウンドバイス「クリエイティブ SoundBlaster X-3」レビューです。

ちょいちょい気付いた事があれば都度追記しています。

<2021/02/24、問題点修正>

 

<購入動機>

毎日巡回している知る人ぞ知るゲーム情報サイト

 

www.4gamer.net

で記事を見たのがきっかけ。

後ずっと使っていたASUS PhoebusだとFPSでの索敵精度?がイマイチだった事。

その点においては過去の製品で実力を知っているクリエイティブメディアの製品であった事。

そして

 

今どきのUSBサウンドはどんなもんかいの?

 

という興味から購入しました。

 

<概要>

19年9月末頃発売のUSB-DAC

スペック的には最近流行りのハイレゾに対応。

対応サンプリング周波数等は32bit/192khzまで対応。

S/N比は115dbとかなりの高性能。

USB3.0接続でデータ詰まりも心配はなさげ?

ケーブルの長さは1.5m程度と必要十分だとは思いますが交換可能なので好みのTypeA-Cケーブルで繋いでもOKです。

外観ですがパっと見は悪くありません。

あと結構大きいです。

専有面積は12cmCDと同じぐらいです。

また通常この手の製品はPC専用が多いです。

ところがこのSoundBlaster X-3はコンシューマー機であるPlayStation4Nintendo Switchでも使用可能。

バイスを選ばず利用可能です。

 

<レビュー環境>

CPU:AMD Ryzen7 3700X
RAM:Corsair CMK32GX4M2D3600C18
M/B:GIGABYTE X570 AORUS PRO Rev.1.2
SSD1:ADATA SX8200PNP 1TB
SSD2:Lexar NM610 LNM610-1TRBJP
SSD3:ADATA SX8200PNP 1TB
VGAMSI Radeon RX 580 GAMING X+ 8G
電源:Antec HCG1000 EXTREME
モニタ:JAPANNEXT JN-32MV144FHD
OS:Windows10 Pro 64bit

これに加えてアンプとヘッドホン

アンプ:ONKYO BASE-V15(フロントスピーカーとウーファーのみ使用)

ヘッドホン:オーディオテクニカ ATH-WS770他

  

<トラブル発生!>

それでは早速レビューをと思ったら導入時に想定してたトラブルがまんまと発生したので報告。

まずインストール後再起動したら

 

認識しません

 

USB抜き差しで回復はします。

あと設定ソフトの項目が異様に少ない。

初回インストール時のスクショがこちら

f:id:BigheadRR:20191002100610j:plain

そしてあれこれ試して再インストールしたのちのスクショがこちら

f:id:BigheadRR:20191002141608j:plain

左側のメニューが全然違う事にお気付きでしょうか?

対処前は再起動したらX-3を認識してなかったのが対処後はちゃんと認識するように。

で、原因なんですが何のこたーない

 

セキュリティソフトが悪さしてました

 

コレ、あるある過ぎて気付くのに少し時間がかかりましたw

ちなみに我が家では「ESET InternetSecurity V12」というウイルス対策ソフトを使っています。

 

2020年11月現在全機能使用していてもセットアップ自体はできるんですが環境によってはなんかしらの不具合が出る可能性があります。

 

何かしら不具合がある時はESETの機能であるHIPSが悪さしてるのは突き止めましたので備忘録として無効の手順を残しておこうと思います。

 

<ESET HIPS無効手順>

まずはESETのコンソールを起動します。

 

f:id:BigheadRR:20191222114238j:plain

青枠の部分をクリックして次のメニューを呼び出します。

f:id:BigheadRR:20191222114341j:plain

右下の詳細設定をクリック。

f:id:BigheadRR:20191222114542j:plain

左メニュー一覧から「HIPS」を探し出してクリック。

f:id:BigheadRR:20191222114627j:plain

HIPSを無効にして再起動します。

 

 

ま、なんにせよこれでインストールは無事完了すると思います。

当然インストール/ドライバ更新後はHIPSを元に戻す作業を行ってください。

このHIPSはデバイスドライバの挙動を監視しているようでチップセットやグラフィック程度のドライバはスルーするんですがそれ以外は結構制限してくる模様。

他のデバイスドライバー更新の際にもHIPS切るクセは付けといた方がいいかもしれませんね。

ただし稀に無料ソフトのインストール時に対策ソフト切れって出てきたりしますが推奨しません

特にエミュレータ系のやつ、何仕込まれるかわかったもんじゃありませんので。

ちゃんと信頼できるソフトのインストール時だけ切るようにしてください。

 

<機器接続状況>

X-3導入前の音声周り接続図がこちら

f:id:BigheadRR:20191002145757j:plain

何かとアナログ接続です。

PS4でのヘッドホン使用についてはコントローラーのイヤホンジャックに繋がないと使えません。

しかも充電と同時にやると前方にUSB、後方にヘッドホンとすごく邪魔。

なのでついでに色々簡略化したい。

 

f:id:BigheadRR:20201114231954j:plain

なのでこのように接続をします。

PCとの間にセルフパワーのUSBハブかましてます。

こうする事でPCの電源を入れなくてもPS4で利用できます。

ただし独立スイッチの無いハブだとケーブルの抜き差しが必要になるので手軽に利用するなら独立スイッチ付きのハブが必要です。

これだとPS4をプレイする際にわざわざヘッドホンをコントローラーに差し直す必要も無し。

スピーカーでプレイする際もアンプ側の切り替え操作無しです。

あ、アンプの先には当然パッシブスピーカーが繋がってますw

それとPS4他をアナログで使用する場合ですが一部設定をちゃんと確認してください。

確認するのは

f:id:BigheadRR:20201120223409j:plain

たまーに勝手にOFFになってたりするんですよね。

クリエイティブ製品はちょいちょいこういうことがあるのが玉に瑕ですw

 

<実際の音質?>

個人的主観バリバリのレビューとなります。

まず音質はかなり向上したと思います。

比較対象がASUS Sonar ROG Phoebsと言う結構なハイエンドサウンドカードです。

今回のX-3ですが最初は正直「失敗したかな?」ってレベルでした。

しかしちゃんと動くようになった後に聴くと設定をいじらない状態でもPhoebusと遜色無いか上ぐらいのレベル。

JAM Projectの「未来への咆哮」を聴いたらメンバー全員?の声がちゃんと聴こえる。

Phoebusの時は影山さんの声しかほぼ聴こえなかったんですよね。

更にSBXプロファイル内のAcosticEngine(イコライザみたいなもん)をいじるとかなり好みの音にできました。

Phoebusはいじるにも弄れるところがほとんどなかったのでw

またUSBサウンドと言うと昔は音飛びがあって当たり前だったんですが当該製品では皆無です。

もちろんあまりにも古いPC等の低スペックマシンと組み合わせたらどうなるかはわかりませんが。

 

<目玉機能について>

 X-3の目玉機能である 

Super X-Fi

ですがホールで聴いた感を凄く感じます。

息子の耳に合わせた設定で音楽を聴くと「イコライザのプリセットの中のホール」って感じでしたが自分の耳に合わせたら「限りなく本物のホール」のように感じました。

ゲーム(Destiny2)で試した所、Phoebusとは比較にならないほどに音の定位がはっきり感じられました。

ただ定位は良くなったものの音が嘘くさいと言いますか解放空間でホールの音みたいな聞こえ方をするもんですから違和感も凄い。

ぶっちゃけ結論を言うと

 

SBX弄った方が良い

 

と相成りました。

好みの音と実際に聞こえる音が違うってのは往々にしてある事です。

 

FPSでの使用>

素晴らしいの一言。

Super X-Fi有効でも無効の状態でもPhoebusより定位はかなり優れてます。

この辺は流石クリエイティブ製品って所ですね。

昔から「敵の方向を知りたかったらSoundBlaster一択」って言われるぐらいでしたし。

 

<組み合わせるヘッドホンについて>

Super X-Fiを利用する場合に限ったハナシなんですが、どうやらX3に合うのは特性がフラットに近いものが良いようです。

最初に合わせたヘッドホンがATHーWS770だったんですが重低音重視のカスタマイズがされています。

他にもRazer Tiamat7.1、PHILIPS SHE9700、エレコム HS-HP20BKを試しましたがこの中で一番しっくり来たのが意外にも実売1000円程度のHS-HP20BKでした。

Tiamatは論外としてSHE9700はWS770同様に低音重視。

HS-HP20だけがフラット?に近い特性(特性もへったくれも無い品質とも言いますが)

実際Super X-Fiのプリセットに登録されているヘッドホンの多くがモニタヘッドホン、プロがレコーディング等で使用するようなやつですね。

モニタヘッドホンは基本的に特性がフラットです。

もちろんエントリー向け?は多少味付けはされてるようですがATH-WS770みたいなあからさまな味付けは無い(と思います)

今は結局ヘッドホンも新調してATH-M50xと組み合わせて使用しています。

いやー、いいですねATH-M50x、流石定番と言われるだけあります。

 

<問題点も>

まずデバイスをコントロールするアプリ

 

SoundBlaster Command(ドライバ)が不安定

 

これは昔からクリエイティブ製品全般に言える事ですね。

なにか機能を追加しては不具合起こすとかザラです。

かと言って使えない程かと言うとそこまででもない。

 

次にSPDIFの仕様が変?どうにも44.1khzでしか出力されてない模様。

PS3をBASE-V15にデジタル接続した時はちゃんと48khzで入力受付してるんですが、X3ではどうやっても44.1khzにしかなりません。

てかX3の周波数設定は48/96/192しか無いんですけどね。

付け加えるとDolbyAudioをONにしても2chのまま。

なので設定をバカ正直に2.1chだけにしてるとサブウーファーも全く動作してませんでした。

画像のような設定にしてやる事でとりあえず2.1ch出力は出来るようになりました。

f:id:BigheadRR:20201125095928j:plain

尤もこれは受け側であるBASE-V15のユニットの問題かもしれません。

BASE-V30HDXとか中古で買うかな・・・。

スピーカーで聴いた時の違和感の正体はこれだったかと今更気づきました。

Phoebusの時はスピーカーでもちゃんと音の方向が解ってたのがX3になってから変な聞こえ方してたんですよね。

ヘッドホンの時は明らかにX3の方がしっかり判るんですけど。

 

ヘッドホンとスピーカー出力を切り替えてると出力レベルがどちらかに引っ張られたままの時があります。

スピーカーの時は出力100%で使ってるんですがヘッドホンに切り替えた時にそのままだと耳が壊れますw

逆もあってその時はX3が壊れたかと不安になります。

 

<ノイズ発生と対策>

これは当方の環境だけの問題もありますしアナログ入力を使用しないのであれば多分気にする必要はありません。

アナログ入力使用時にジーーーーピピッ・・ジジーー」みたいなノイズが乗るような状況であれば有効かもしれません。

まずはノイズの種類の判別なんですが検索してもズバリなものが見つかりませんでした。

近いのを調べた所「ハムノイズ」というものが近かったのでコレに合わせたパーツを用意します。

Amazonで探すと同様の製品がコレより安い値段で売ってたりするんですがリンクの販売元のが比較的安心できるのでこの販売元から購入するのが良いと思います。

色々試行錯誤の結果

 

モニタ等出力機器ーー>当該製品ーー>X3

 

この順で繋いでやると当方の環境ではほぼ完璧にノイズは解消しました。

また当該製品を接続するケーブルも上等なモノに変えると更に効果が得られるかもしれません。

 

<最後に>

昔ならいざしらずイマドキのサウンド関係ってコスパは悪いです。

なんせ今のオンボードサウンドってかなり音良くなってるんですよね。

昔はそりゃもう聞けたもんじゃなかったんですけど。

で、そこからわざわざ音を良くするために別途カード購入となると半端なモンは買えないワケで。

それを考えればこれだけの機能と音質が実売13000円弱なのでコスパは抜群だと思えます。

 

・いろんなデバイスをそこそこ良い音で楽しみたい

FPS/TPS等で勝ちたい

・USBでしか増設できないけど音を良くしたい

 

 
最高品質を追い求める人は他当たってください。
あくまでも
 
コスパ重視で音質・機能向上を狙う
 
製品だと思います。
どんなモノでもそうだと思うんですが一点を豪華にしてもバランスが悪ければ台無しです。
音に関してもいくらサウンドカードが良くても音の出口が100均イヤホンとかでは宝の持ち腐れです。
浮いた分は少しでも上等なスピーカー・ヘッドホンに回しましょう。
 
 
うん、久々に面白い製品に出会えて満足です。